書店員

書店員

販売、金融

どんな仕事?

 書店で書籍や雑誌などを販売する仕事です。毎日全国から大量に発行される雑誌や新刊本を荷受けし、それを棚に陳列するのと同時に売れ残った本を返品します。レジ打ちや接客も主な業務です。目当ての本を探しやすい陳列やニーズに合った品揃え、接客技術、書籍の専門知識や新刊情報など多岐にわたる能力が求められます。本の荷ほどきや棚おろしの際には体力を要しますが、慣れてくると重かった荷物も軽々なんてことも珍しくありません。
 最近特に注目されているのは、書店員自らが読んだ本を推薦する手書きポップ。実感のこもったポップは購読意欲をかき立て、売り上げに大きく貢献しています。新刊本のポップを賞金つきで募集する出版社まで現れるほどです。

なるには?

 新店舗オープン以外は、欠員が出しだい募集するのが一般的。アルバイトから経験を積み、正社員登用されるのも一つの方法です。

収入は?

アルバイトの場合は最低賃金からスタートすることも珍しくありません。正社員でも格段に収入アップすることはまれですが、店舗を任されたり、管理職につくことで収入は上がります。
 独立開業した場合は、店舗の売り上げと経費の差額によって変動します。

休みや勤務時間は?

 1日8時間勤務で残業は少なめです。休日は週2日程度をシフトによって決定します。

ひとこと

 本や雑誌には返本期限が定められており、全国統一です。期限を過ぎると返本しても代金は書店が負担しなければなりません。本土の出版社との本のやりとりは船便のため、販売期間は実質2週間程度本土より短くなってしまいます。その分、どうすればお客の目に触れやすくなるか考えて陳列されています。今、書店に並んでいる本は何気ないように見えて計算しつくされた配置になっているのです。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

書店・レンタルショップ店員
平均賃金 正契/月給143,333円 アパ/時給809円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

販売店員(百貨店店員を除く。)
所定内給与額 (男女計)195,400円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】

商品販売の職業
求人平均賃金 168,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。