ピアノ調律師

ピアノ調律師

個人サービス

どんな仕事?

 複雑なピアノの構造を理解した上で状態を把握し、ピアノを弾きやすいタッチにするために部品を正しい動きに調整する「整調」、音律を正しく調整する「調律」、音のバランスを保つ「整音」や修理をする仕事です。
プロのピアニストからの依頼の場合は、希望や好みに合わせて調律を行うため、より高い技術が要求されます。信頼を得ると、指名で依頼を受けることもあるようです。

なるには?

 本土のメーカー直轄の技術者養成機関、音楽大学の調律科や、専門学校で技術や知識を学ぶことができます。
 社団法人日本ピアノ調律師協会では、会員になるための資格審査を行っており、技術の認定をしています。審査は学科と調律・整調・修理の実技を中心に行われます。
 沖縄県内では、約30名の調律師が活躍しています。そのうち、協会の会員は10名ほどのようです。

収入は?

個人で仕事をしている場合は差があり、一概にはいえません。
 企業に勤務している場合は、一般的なサラリーマンと変わらないようです。

休みや勤務時間は?

 個人で仕事をしている場合と企業に勤務している場合で異なります。
 お客の都合に合わせて勤務する場合がほとんどです。
 ホールの場合はコンサートなどイベントの前、学校では授業の合間などに業務を行うため残業や早朝、深夜の勤務もあります。
 休日は、企業の場合、ローテーションを組んでいるようです。

ひとこと

 手軽な電子ピアノの普及などで、ピアノの生産台数は減少していますが、定期的な調律が行われていないピアノも多いと考えられ、調律の需要を伸ばすことは可能です。
 調律師には、音に対する優れた感覚、高い技術を維持するための継続的な努力も大切です。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

その他の専門的職業
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。