エアラインパイロット

エアラインパイロット

物流・運輸・交通

どんな仕事?

 航空機を操縦し、目的地まで安全に運航する仕事です。
 出発前に収集された航空情報などを参考にディスパッチャー(運航管理者)と飛行計画を立てます。整備士から航空機の整備状況の説明を受けたあと、客室乗務員と飛行概要および注意点について打ち合わせをします。機体の外部点検や出発準備を行い、管制官から航路上の飛行の承認・許可を得て離陸します。
 コックピット(操縦室)には通常、機長と副操縦士の2人が乗務し、機長は飛行機の操縦、乗務員の指揮監督などを行います。副操縦士は管制官との通信、計器類の監視などを行い機長を補佐しますが、交替で操縦業務を行うこともあります。着陸後は飛行日誌を記入し、到着地の整備士に飛行機の状態、ディスパッチャーには航路の気象状態を伝えます。

なるには?

 副操縦士は事業用操縦士技能証明および計器飛行証明、機長は定期運送用操縦士技能証明が必要です。航空身体検査証明も必要となります。
 航空会社の自社養成に応募する方法や、航空大学校で資格取得後、航空会社に入社する方法などがあります。
 不測の事態にも対応できる冷静な判断力、また管制機関との交信に使用するため英語力も求められます。国際線操縦士は航空英語能力証明の試験を受け、国際標準レベル4以上であることが必要です。

休みや勤務時間は?

 休日は月間約10日ですが、土・日・祝日とは限りません。飛行ダイヤに合わせて交替制で乗務します。早朝や夜間、国際線の場合には時差もあるので、勤務時間帯は変則的になります。

ひとこと

 今では航空機も自動化され、かなりの距離を自動操縦で、目的地まで飛行するようになっています。状況によっては手動でも操縦するので、状況認識力と判断力が必要です。協調性、必要な場合は意見を主張する積極性も求められます。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。