将棋棋士

将棋棋士

スポーツ・レジャー

どんな仕事?

 プロの将棋棋士は日本将棋連盟の正会員として、連盟とマスコミや自治体・企業などが契約する公式戦に出場して対局し勝敗を競うと共に、大会の審判や出張指導などで将棋の普及にも努めます。現在プロの世界には男性しかいませんが、女性でも後述する奨励会を通過すれば、棋士になることは可能です。
 女性のみで構成された女流棋士という制度もあります。
 対局のない日は、将棋の研究や普及活動などを行っています。

なるには?

 プロ棋士の養成機関である奨励会(6級~三段)に入り、四段に昇段するとプロ棋士になれますが、それにはプロ棋士に弟子入りすることが第一歩です。奨励会に入会するには、年に一度の奨励会試験を受験する方法、研修会に入会して一定の成績を挙げる方法、連盟主催のアマチュア棋戦に優勝して、奨励会三段リーグ編入試験を受けて合格する方法の三通りがあります。
 女流棋士の場合は、女流育成会に入り、卒業すると女流プロ棋士になることができます。
 奨励会試験は満22歳以下、育成会は満29歳以下などの条件があります。

収入は?

 棋士は対局料と賞金、連盟からの基本給が主な収入です。勝ち進むにつれて一対局当たりの金額は高くなり、それに比例して収入も増えます。ほかには将棋教室の講師や出張指導、本の執筆やテレビ・ラジオの出演などによる収入もあります。

休みや勤務時間は?

 プロ棋士の公式戦は、10時対局開始で昼食・夕食休憩が約1時間ずつあります。また棋戦により各自10分~6時間の持ち時間があり、対局によっては深夜になる場合もあります。

ひとこと

 完全実力主義で、プロ棋士は全国で200名足らず、プロ棋士への昇段は原則として年4人。満21歳までに初段、満26歳までに四段になれなければ退会しなければならない、厳しい世界です。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。