鑑識係員

鑑識係員

公務

どんな仕事?

 鑑識の仕事は、犯罪の現場から犯人の手掛かりとなる指紋や足跡などを捜して犯罪を証明する仕事で、犯罪捜査で重要な位置を占めています。いろいろな最新の検査機器を使って現場から採取した資料を分析し、犯罪と犯人の結びつきを証明し、事件解決に役立てます。
 ほかにも目撃者などから犯人の特徴などを聞き出して似顔絵を作成したり、犯罪の現場から逃走した犯人のにおいを元に「警察犬」で追跡したり、遺留品を発見したりするのも鑑識の重要な仕事となっています。

なるには?

 警察官として採用された後に、本人の希望や能力などによって鑑識の業務に携われるようになります。また、希望している人や能力がある人については、警察内部において鑑識の専門的な研修を受けた後に配属されるケースもあります。
 本人の熱意とやる気が一番大切だといえます。

収入は?

 警察官の給与は、ほかの公務員より優遇されています。年1回昇給し、ボーナスは年2回(約4カ月分)支給されます。そのほか超過勤務・夜間勤務・休日・住居・通勤・扶養手当などが支給されます。また職歴のある人の初任給は一定の基準で加算されます。

休みや勤務時間は?

通常勤務は完全週休2日制ですが、勤務する部署によっては、交替制勤務(三交替)になります。事件・事故などにより夜間や土日に勤務する場合もあります。
 休暇は年間20日の年次休暇(繰り越した場合最大40日)のほか、結婚・病気などの特別休暇があります。また誕生日休暇などの制度を設けています。

ひとこと

 平成二十一年5月までに裁判員制度が開始されます。それに伴って判決の決め手となる証拠物の採取などを行う鑑識の役割はますます重要になってきます。「やる気」と「探求心」のある人に向いている職業です。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

保安の職業
求人平均賃金 161,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。