時代の流行や変化を読み、人々の要望に応えられるような服飾・ファッション分野のデザインをする仕事です。表舞台に出ない、企業専属のアパレルデザイナーやインディーズのデザイナーなどもいます。仕事は一貫してデザイン画を書いたりすることで、直接縫製をすることは少ないようです(一部例外あり)。本土の大手企業では多数の消費者向けに数十万着もの服を既製品としてデザインします。
沖縄ではデパート、ブティック、洋裁店などで働き、直接、お客の要望に合わせて、一着から数着の服を仕立てていくデザイナーが多いようです。デザイン後、素材を選び、パターンを作り、裁断し、縫製作業を行うのが一連の流れです。分担して作業をする場合もあり、その際は指揮・監督の役割を果たします。最後の仕上がりがうまくいくかはデザイナーの資質により大きく左右されます。
デザインや服飾を専門とする大学や専門学校などで、基礎的な知識と技術を習得します。アパレルメーカー、ブティック、洋裁店、流通小売店などでアシスタントをしながら経験を積んでいきます。仕事を覚えるまでは、最低でも3年かかり、5、6年経験して、ようやく一人前のデザイナーになれるようです。
独立している場合と、会社に勤務している場合とで変わります。勤めている場合の給与は、基本給プラス知識・技術手当というのが一般的です。
勤務している場合は、会社の規定に合わせます。独立している場合は納期などに合わせます。
既製品は、その年の斬新なデザイン性も重要になりますが、一着からの特注の場合、着る人に似合い、よりきれいに見せられるデザインが求められます。どちらをデザインする場合も美的センスが要求されるといえるでしょう。
上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。
デザイナー(男女計)
所定内給与額 (男女計)243,500円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】
美術家、デザイナー、写真家、映像撮影者
求人平均賃金 214,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】
※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。
※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。
※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。