舞台演出家

舞台演出家

マスコミ・デザイン・芸術

どんな仕事?

演劇やミュージカルなど、舞台で行われる演出のすべての権限を担います。映画でいえば監督。観客が入った本番の舞台では、ミスがあってもやり直すことはできません。そのため舞台の稽古は綿密に行われ、舞台演出家は俳優の台詞や動作の一つ一つに至るまで、細かなチェック、指導を行います。照明や音響にも気を配り、各技術スタッフとも打ち合わせを重ねます。

なるには?

舞台演出家になるための資格はありません。目標とする舞台演出家のもとで演出助手として学ぶことが多いようです。劇団に入団して俳優や振付師としてスタートし、その後、演出家になった人も。そのほか、演出家養成スクールに通ったり、セミナー講習を受けて学ぶこともできます。フリーでの活動や劇団に所属するほか、自ら劇団を主宰している人も数多くいます。

収入は?

下積みのころはかなり厳しいといわれています。収入はほとんどないに等しく、アルバイトで生計を立てるようです。予算の関係もあり、一つの舞台で数十万円~数百万円と、かなり幅があります。
 有名になって仕事が入るようになっても、舞台演出家一本で生活ができるまでになるには、長い道のりがあるようです。

休みや勤務時間は?

一つの舞台に、打ち合わせから公演まで数カ月も掛かるため、複数の舞台演出を手掛けることもあります。会社勤めのような勤務形態はなく、日夜演出のアイデアを練ったり、資料を調べたりと、仕事に支配されるような生活です。それを苦労と思わず、喜びや楽しみを見出すことが大切です。

ひとこと

 いずれにしても才能がなければできない仕事ですが、演劇好きにとっては魅力があり、一度は手掛けてみたいと思う人も多いはず。沖縄には独特の芸能文化があるので、沖縄ならではの舞台演出もあるそうです。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

その他の専門的職業
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。