小説家

小説家

マスコミ・デザイン・芸術

どんな仕事?

 職業として、生活の大半を著述におき、執筆した作品から収入を得る仕事です。
 書く内容は、歴史やSF、ファンタジー、推理、恋愛、純文学などと幅広い分野があります。長さや発表方法によって決まった分類があり、400字詰め原稿用紙約80枚程度の短編小説、短編小説よりも短いショートショート、中編小説、長編小説、一つの作品を何回かに分けて発表する連載小説などがあります。多くの読者の心に残るような物語を書く力が求められます。

なるには?

 出版社へ原稿を持ち込み、出版社主催の文学賞や新人賞を受賞することが近道です。インターネットが普及した現代においては、ホームページを開設し、自分の書いた作品を公開する方法もあります。
 また、携帯電話を活用して公開する「ケータイ小説」と呼ばれる新しいジャンルも登場しています。話題の作品としてユーザーの人気を得ると、出版社から書籍化への申し入れが入ることもあります。

収入は?

 個人によりけりです。主な収入には、原稿料と印税があります。小説の原稿料は、400字詰原稿用紙一枚につき計算され、一枚何千円~何万円とさまざま。掲載誌によっても違い、知名度のある小説家と無名の新人でも開きがあります。
 印税とは、出版社が本を出版するために、本を書いた小説家に支払う著作権の使用料のことをいいます。単行本の定価10%が印税分に割り当てられることが多いです。

休みや勤務時間は?

 特に休みや勤務時間は決まっていません。原稿の締切日を守ることが原則です。

ひとこと

 小説家になるには、基本的なことですが、書き続けることです。また、小説の書き方をプロから学ぶのもよいでしょう。
 県内では、新聞社のカルチャーセンターなどで、小説講座を開いていることがあります。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

著述家、記者、編集者(その他の専門的職業)
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。