法務教官

法務教官

公務

どんな仕事?

少年院または少年鑑別所に勤務し、非行を犯した少年たちの生活態度の改善、更正をはかり社会復帰に必要な教育を行う仕事です。
 刑務所に異動し、受刑者に対する教育・指導などに携わる場合もあります。
 重要な仕事は、収容された一人一人から徹底して話を聞き、自分自身を見つめ直させて非行の原因となった問題点を克服させることです。
 また、問題や教育の必要性に応じて、教科教育や職業指導、進路指導や生活訓練など、教育計画を作成してきめ細かい教育を実施し、円滑な社会復帰ができるよう努めます。
 非行の原因や、今後どうすれば立ち直れるのかを、医学や心理学、社会学、教育学といった専門知識や技術によって明らかにし、「鑑別結果通知書」を作成します。

なるには?

 法務教官は原則として年に一回実施される「法務教官採用試験」に合格する必要があります。試験は大卒程度の国家公務員試験で、合格率は低く難関のようです。
 採用後は、1年目に基礎科研修、5年目に応用科研修が行われます。刑務官を経て法務教官になる人もいるようです。

収入は?

24時間体制の勤務で専門的知識も必要とされることから、一般の国家公務員より12%ほど優遇されています。扶養手当や住居手当、通勤手当、期末・勤勉手当、超過勤務手当などは一般の国家公務員に準じて支給されます。

休みや勤務時間は?

一週間当たりの勤務時間は週休二日制で40時間です。午前8時半~17時までの通常勤務と交替制勤務があります。
 勤務地は本人の希望を考慮し決定します。

ひとこと

人を更正させ、社会に送り出すことは大変ですが、やりがいのある仕事です。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。