鋳物(いもの)工

鋳物(いもの)工

製造

どんな仕事?

 目的に応じて鉄やアルミニウム、銅などの材料を溶かして型に流し込み、冷え固まった後、型から取り出して製品に仕上げることを鋳造(ちゅうぞう)といいます。
 鋳造によってできた製品を鋳物(いもの)といい、鋳物を製造するのが鋳物工の仕事です。
 企業によって異なりますが、工程ごとに専門の職人がいる場合や、一人の職人が作業を一貫して行う場合もあるようです。
 鋳物には、自動車や機械の部品のほかに、街路灯やベンチ、お寺の鐘をはじめ、日用品では鍋や釜などさまざまな用途に応じた製品があります。沖縄では、地域の風景や行事などをデザインしたマンホールのふたや橋の欄干のレリーフなどが特徴的。
 鋳造方法は製品によってさまざまですが、少量生産品や特注品の場合は「砂型鋳造」、大量生産の場合は「金型鋳造」が一般的のようです。近年では手作業は減り、機械化が進んでいますが、細かい部分などは、まだまだ職人の経験や勘が必要です。

なるには?

 入職前に必要な資格は特にありません。
 工業高校の機械科で鋳物の基礎、金属材料の基礎知識や鋳物実習で技術を身につけることもできるようです。基礎的な知識も大切ですが、やる気が何より重要です。入職すると、まず補助作業をしながら指導を受け、仕事を覚えていきます。
 資格としては、技能検定に「鋳造技能士」がありますので、実務経験を積んで取得するのもよいでしょう。

収入は?

 企業により異なりますが、高卒の場合で月給16万~17万円が一般的です。

休みや勤務時間は?

企業により異なりますが、基本的に週40時間労働で、残業や休日出勤もあるようです。

ひとこと

鋳物の技法などに興味があり、物作りが好きで、向上心のある人が向いています。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

製品製造・加工処理従事者(金属製品)
求人平均賃金 235,048円(常用フルタイムのみ)
【労働市場の動き(令和5年9月分)より】

工場スタッフ(電気系・機械部品・製造・クリーニング、等)※食品以外
平均賃金 正契/月給161,631円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

工場スタッフ(電気系・機械部品・製造・クリーニング、等)※食品以外
平均賃金 正契/月給194,037円
【沖縄県平均賃金データ 2023年10月更新より】

金属材料製造、金属加工、金属溶接・溶断の職業
求人平均賃金 207,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『労働市場の動き』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『平均賃金(沖縄県平均賃金データ 2023年10月更新)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。