裁判官

裁判官

公務

どんな仕事?

 裁判所の管轄に属する訴え、申立など各種の事件について、裁判に必要な手続きおよびこれに付随する手続きを行います。そして、家庭内や民事などの法律的な紛争の解決、少年事件や刑事事件など犯罪を犯した疑いがある人が有罪か無罪かを判断し、法律と証拠に基づいて判決を言い渡します。国民の権利を守り、国民生活の平穏と安全を保つことが裁判官の使命です。

なるには?

まず全国一斉に実施される法務省の司法試験に合格し、司法修習生として一定期間修習することが必要です。この修習を終え、もう一度資格試験に合格して初めて裁判官、検察官、弁護士になる資格(法曹資格)を取得することができます。裁判官はこの資格のある人の中から任命されます。簡易裁判所の裁判官は、そのような資格がなくても、その職務に必要な学識経験があれば、任命されることがあります。
 なお、平成十六年四月から法科大学院が開校され、その修了者を対象にした新しい司法試験が平成十八年から始まりました。将来的には、この新司法試験のみが法曹資格を取得する手段になります。

収入は?

 初任給は最低22万5000円程度(平成十八年四月一日現在)です。経験年数などに応じて収入は異なります。

休みや勤務時間は?

 通常は、一般の公務員と同様に土・日・祝日および年末年始が休日となっています。
 勤務時間は8時半~17時15分ですが、全国の裁判所の実情に応じて若干の相違があります。
 なお裁判官は、職務として逮捕状など令状の発付を行うため、休日や深夜にも仕事をすることがあります。

ひとこと

 司法制度の改革や、平成21年5月までに裁判員制度が開始されることもあり、裁判官の需要は高まっています。
 また状況によりますが、裁判官には全国に転勤があります。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

その他の専門的職業
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。