入国警備官

入国警備官

公務

どんな仕事?

外国人の一部には、違法に日本へ入国したり、不法就労や在留許可の範囲を超えて日本に滞在する不法残留をする人たちがいます。そのような外国人を法令に基づいて調査・摘発・収容し、入国審査官による違反審査の結果、退去強制令書が発付された外国人を送還する、もしくは国外へ退去させるのが入国警備官の仕事です。職員数が少ない所では、入国警備官が入国審査官を併任して入国審査を行う場合もまれにあります。
 また、3年程度を目安に転勤があります。

なるには?

入国警備官になるには、入国警備官採用試験に合格して、身体測定や体力検査にパスしなければなりません。
 採用後は、警察官などと同じ公安職となり、業務に必要な基礎的な法律知識や外国語などの研修、武道・逮捕術・拳銃操作の訓練などを約4カ月間受けます。 その後、全国の入国管理局やセンター、空港や港の出張所などに勤務します。

収入は?

国家公務員俸給表による公安職の給与が適用されます。そのほか扶養・住居・通勤・期末手当が支給されます。

休みや勤務時間は?

一般的には、8時半~18時半の勤務で、土日休みの週休二日制です。また、那覇空港出張所や嘉手納出張所など24時間体制の勤務地では、シフト制で勤務を行います。
 休暇は年間20日の年次休暇のほか、結婚・病気などの特別休暇制度を設けています。

ひとこと

入国警備官は日本国民の安全や、経済・文化・社会の発展の一翼を担う重要な使命を担っています。仕事上、さまざまな外国人と接するので、希望により海外の大使館などで勤務することもでき、語学などの研修制度も充実しています。
 沖縄では、米軍基地があることや、地理的特色から多くの外国人が出入国するので、入国警備官の重要性が高いです。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

保安の職業
求人平均賃金 161,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。