琉球料理調理人

琉球料理調理人

食品・飲食サービス

どんな仕事?

 おいしい琉球料理を作り、お客に提供するのが琉球料理調理人の仕事です。
 琉球料理は家庭料理から琉球王朝時代に確立された豪華な宮廷料理までさまざまです。歴史と伝統のある料理だけに、専門店、あるいは調理人の受け継ぐ「味」は門外不出の場合がほとんどのようです。
 琉球料理の真髄は、素材の「旨み要素」を極限まで引き出す、しっかりしたダシの取り方にあるといわれます。おいしさの表現でよく使われる「アジクーター」は「ダシがちゃんと取られている」というのが本来の意味です。

なるには?

 料理をつくるのに資格は要りません。しかし、プロとして働く場合は、調理師免許を取得する人がほとんどです。 琉球料理調理人を目指す場合、琉球料理のコースがある調理師専門学校で調理師免許を取得し、琉球料理専門店で経験を重ねていく方法と、高校や大学などを卒業後、専門店で数年見習いとして修行を積み調理師免許を取る方法があります。 本格的な琉球調理人を目指すのであれば、専門店や調理人に弟子入りし修行するのが最良ですが、歴史のある琉球料理店やキャリアの長い調理人の中には、なかなか味を外部に教えない店も多く、弟子入りは非常に難しいようです。

収入は?

店やキャリアによって異なりますが、一般的な調理人とさほど変わらないようです。

休みや勤務時間は?

店によって異なります。

ひとこと

 「琉球料理人は回転しない」といわれるほど、長く続ける調理人が多いそうです。それだけに伝統の重さや料理に対する思い入れ、魅力があるようです。半面、琉球料理を継承する若い調理人がなかなか育たないのも事実。沖縄の食文化を県内外や海外へ広げるためにも、琉球料理の技術をもう少しオープンにする必要があるようです。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

調理師・キッチン・厨房スタッフ・板前 ※経験者(ホテル以外の飲食店全般)
平均賃金 正契/月給188,355円 アパ/時給859円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

調理士
所定内給与額 (男女計)197,400円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】

飲食物調理の職業
求人平均賃金 169,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。