映画監督

映画監督

マスコミ・デザイン・芸術

どんな仕事?

 制作する映画全体のイメージを把握し、携わるスタッフや俳優に指示を出すまとめ役が映画監督です。オーケストラの指揮者のような仕事といえます。脚本・演出・主演・音楽・編集など、何役もこなす人もいれば、役者の演技指導のみに徹し、脚本や技術は専門スタッフに任せるというタイプもいます。

なるには?

 日本映画全盛のころは、映画会社の演出部に入社し、助監督の経験を積んだ後、自分の作品を撮るという道が主流でした。現在では、独立系のプロダクションに入るか、自主制作の映画をコンテストに出品したり、上映会で発表する方法もあります。
 高性能で手頃な価格の映像関連機器が出回ったことで、映画を作りやすい環境になっています。

収入は?

日本では、監督としての収入はまだまだ低く、一般的に映画制作費の4~5%といわれています。例えば、予算1,000万円の映画でメガホンを取った場合、その収入は40万~50万円程度です。そのため、映画だけで生活ができる監督はまだ数えるほどで、映画以外の収入で生計を支えている人がほとんどというのが現状です。実家の豆腐屋を手伝っている監督もいるそうです。

休みや勤務時間は?

 決まった休みが取れないのが監督の仕事です。早朝から深夜までの撮影もあれば、作品によっては悪天候の中での作業も当たり前です。
 休みと仕事の境界線がはっきりしないのも映画監督という職業の特徴です。休みの日に遊びに出かけたりしても、人間観察や風景観賞などで無意識にネタを探したりしているそうです。

ひとこと

映画制作で最も大切なのは、役者、プロデューサー、脚本家、助監督、撮影、照明、衣装、美術、編集、音楽など、それぞれのプロを相手に、表現したいことを的確に伝え、ひとつにまとめあげる力です。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

その他の専門的職業
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。