放送ディレクター

放送ディレクター

マスコミ・デザイン・芸術

どんな仕事?

 番組制作の演出責任者です。ドキュメンタリー番組を例にあげると、番組の主旨に沿ってネタづくり(内容の大まかな決定や対象の選定など)から始めます。ネタが決定すると出演者や取材対象へ出演依頼。交渉と同時に撮影の打ち合わせをします。そこでの内容をふまえて練り直し、番組構成が決定したらその内容をカメラマン、音声など現場スタッフに伝えて撮影に入ります。次に編集(映像の切り張り、BGM挿入、ナレーションなど)。編集作業にはオフ編(仮編集)と本編(最終編集)があり、局やプロダクションによってはそれぞれ専門の編集担当が行う場合もあります。生放送は収録ものに比べ編集作業は少ないですが、撮影前の打ち合わせやリハーサルはより入念で、本番の緊張感も独特です。

なるには?

放送局や制作プロダクションが就職先。入職後すぐディレクターになれるものではありません。アシスタントを経験し、実力をつける必要があります。現在、番組制作の現場はフリーのディレクターや制作プロダクションとの契約が主流。放送局への就職は狭き門といえます。制作プロダクションへ就職したい場合は未経験でもまず電話(募集の有無に関わらず)してみることも一つの方法です。意欲を認められ採用されるケースも少なくありません。

収入は?

採用の場合、沖縄県の一般的な会社員より優遇されます。制作プロダクションの場合、アシスタントの初任給で月給12万円位。ディレクターになると月給20万円位からが一般的。独立すると収入は大幅に上がります。

休みや勤務時間は?

 休みは週に1、2日。制作の進行状況や個人のスケジュールによっては休日出勤も。

ひとこと

放送局は、スタジオ収録や生放送など報道やライブ感のある映像が得意分野。制作プロダクションは取材やビデオの完成度で勝負する傾向があります。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

技能・専門職その他
平均賃金 正契/月給157,950円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

その他の専門的職業
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。