とび(鳶)

とび(鳶)

建築・土木、電気

どんな仕事?

 「とび」とは、ビルやマンションなどさまざまな建設現場で、建物の高さに合わせて周囲や内部に足場を組み立て、建物の鉄骨組みや解体、重量物の運搬などを専門に行う職人のことです。工事現場の仮囲い設置作業、基礎工事、クレーンやトラックでの設備機械や建築資材の荷揚げ作業および運搬など、ほかの作業員が安全かつ効率的に作業できるようサポートします。
 作業範囲が広く、高所での仕事も多いなど、常に危険と隣り合わせの仕事なので、的確な判断力、体力、チームワークが必要とされる仕事です。

なるには?

 「とび」になるのに、特に必要な学歴や資格はありません。義務教育や職業訓練校を修了後に、建設会社へ入社、職人への弟子入りなどをして、見習いで現場経験を積んで、一人前のとびになります。その後、複数の資格を取得し、独立して仕事をすることもできます。
 とびの技能を認定する「とび技能士」、そのほか「足場の組立て等作業主任者」、「玉掛技能士」、「型枠支保工の組立て等作業主任者」などの関連資格があり、これらの資格を取得すると、現場での仕事範囲が広がります。

収入は?

 一般的には、見習いで日当7000~8000円位です。現場経験を積み、資格を取得することで昇給していきます。

休みや勤務時間は?

 勤務時間は8時~17時位で、休日は日曜日のみが一般的ですが、雨天で休日になることもあります。現場や工期によっては、雨の中でも作業を行ったり、休日出勤や残業、夜間まで働くこともあります。

ひとこと

 とびと言えば思い浮かぶのが鳶服です。裾が広がったズボンのダボダボ感は、転落しても付近の物に引っ掛かって落下を防止するためなど諸説あるようです。近年は、とび職以外の作業員たちの間でも作業着として着られています。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

建設躯体工事従事者
求人平均賃金 273,554円(常用フルタイムのみ)
【労働市場の動き(令和5年9月分)より】

とび職人
平均賃金 正契/月給187,142円 アパ/日給8,136円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

とび職人
平均賃金 正契/月給215,000円
【沖縄県平均賃金データ 2023年10月更新より】

建設躯体工事の職業
求人平均賃金 231,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『労働市場の動き』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『平均賃金(沖縄県平均賃金データ 2023年10月更新)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。