セメント生産オペレーター

セメント生産オペレーター

製造

どんな仕事?

 セメント製造プラント(生産設備一式)の安定した運転管理やコンクリートの基礎材料であるセメントを製造する仕事です。セメント原料の石灰岩などを調合する原料工程、原料を高温で焼きクリンカー(半製品)を造る焼成工程、クリンカーに石膏を加え微細に砕いて製品にする仕上げ工程の三工程からなります。
 オペレーターの仕事は、中央制御室での制御業務と製造プラント現場の巡視業務に分かれます。制御業務では、温度や圧力などの計測器のデータを監視しながら、中央制御装置で各工程の機械装置を制御し安定した運転管理をします。各工程は各種の輸送機でつながれた一貫生産ラインになっており、一つの機械の故障がすべてに影響を及ぼすため、巡視業務担当者と協力して、異常がないかどうか常に監視します。巡視業務では、現場を巡回し、機械の調整やメンテナンス、点検、記録などを行います。一般的に、制御業務と現場の巡視業務を交互に行います。

なるには?

 一般的に高卒以上です。セメント生産オペレーターには、化学、電気、機械の知識が必要となります。主な関連資格として、公害防止管理者、エネルギー管理士、電気工事士、危険物取扱者、ボイラー技師、クレーン運転士などがあります。

収入は?

大卒初任給で17万円程度(学歴により異なります)。

休みや勤務時間は?

 セメント製造プラントは、いったん動き出すと半年から一年は連続運転するため、24時間交替制で勤務します。前勤務者との引き継ぎも重要な仕事です。
一般的に昼夜三交替制での勤務となっています。

ひとこと

 設備のデータ確認、自動制御のズレ調整、原料の確認、配合の調整、焼成状態の監視、現場巡視と、あらゆる工程に関わる確認能力や知識が不可欠な仕事です。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。