ビール製造工

ビール製造工

食品・飲食サービス

どんな仕事?

 1994年の規制緩和によって、大手ビール会社とは別に、個性的でさまざまな味の「地ビール」をつくる醸造所も誕生しています。
 規模を問わず、醸造所でビールの製品企画、仕込み、発酵・熟成、出荷まで全工程に携わるのがビール製造工です。
 仕事は、タンクや配管の洗浄消毒から始まります。麦芽やホップ、ビール酵母などの材料を仕込み、時間をかけて発酵・熟成。できあがったビールをろ過した後、瓶や缶に詰め、出荷、販売します。
 大手のビール工場の場合、工程はすべてコンピューターで管理され、同じ品質のビールが造れるような操作マニュアルもありますが、小規模な醸造所では多くが手作業になっていて、技能や努力が製品に反映されます。

なるには?

 資格や学歴などは特に必要とされません。食品衛生や醸造についての知識があるにこしたことはありませんが、見習いから始めて、ビール製造を学んでいくことも可能です。
 おいしいビールを造りたいという意欲も必要です。

収入は?

 ビール会社の規模にもよりますが、一般的な製造業の賃金からのスタートです。新製品開発などに関わると、能力給がプラスされることもあるようです。

休みや勤務時間は?

 基本的に製造業の勤務体系と同じです。小規模の醸造所は、発酵・熟成期間は作業が少ない半面、仕込みや瓶詰めで残業になる場合も。また、夏や観光シーズンには需要が大幅に高まるため、忙しさも増します。

ひとこと

 県内には、大きなビール会社と小規模の醸造所があり、それぞれが独特のビールを製造・販売し、地元の人たちだけでなく観光客にも好評を博しています。ビール製造に関心があるなら、まずはそれぞれの会社に問い合わせてみてはいかがでしょう。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

食品製造・加工スタッフ(パン・惣菜・麺類・弁当・食品工場)
平均賃金 正契/月給170,383円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

製品製造・加工処理の職業
(金属材料製造、金属加工、金属溶接・溶断を除く)

求人平均賃金 171,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。