テーラー

テーラー

製造

どんな仕事?

 オーダーメードの紳士服を仕立てる仕事です。高い技術と幅広い知識が必要とされます。注文を受けたお客と打ち合わせを重ね、服地を選んでデザインを決めます。採寸した後に、パターンを作って裁断し、仮縫いから縫製まで、緻密な作業の連続です。
 最近では大量生産の安価な紳士服が流通しているため、テーラーの仕事は減っているようです。県内の場合、紳士服だけでなく婦人服やリフォームなど、ミシンを使うほかの仕事を請け負うテーラーもいます。

なるには?

 特に資格は必要ありません。服飾系の専門学校などを卒業し、アパレルメーカーや高級紳士服メーカー、テーラー店などで経験を積むのが一般的です。 一人前のテーラーになるには、縫製の技術はもちろん、デザインやファッションの感性を磨くことや接客技術も必要です。生き残りをかけて独自性を打ち出すテーラーもいます。資格としては紳士服製造技能士があります。

収入は?

 本土のアパレルメーカーでは月収20万円程度とされますが、県内では求人はほとんどありません。後継者の問題以前に、仕事がないのが現状のようで、廃業するテーラーも多くあるためです。

休みや勤務時間は?

9時もしくは10時から夕方までが営業時間で、週1回の定休日が一般的です。

ひとこと

 沖縄では、外国人からの注文がかろうじてある程度です。  テーラーを営む店主も、ここ数年は背広を仕立てたことがないのが現状。問屋も廃業していて、布地やボタンなどの入手も困難になっているそうです。
 現状は厳しいですが、高い技術と顧客からの信頼を得られる、やりがいのある仕事です。
 既製品の服とは全く違うオーダーメードの良さを再認識し、次の世代へ伝えたいものです。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)
求人平均賃金 192,677円(常用フルタイムのみ)
【労働市場の動き(令和5年9月分)より】

製品製造・加工処理の職業
(金属材料製造、金属加工、金属溶接・溶断を除く)

求人平均賃金 171,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『労働市場の動き』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。