和菓子職人

和菓子職人

食品・飲食サービス

どんな仕事?

 スイーツの中で最もポピュラーな洋菓子に対して、日本ならではの歴史や文化に培われてきたのが和菓子です。
 季節感を何よりも重んじた日本人の感性を余すところなく表現しているのが、和菓子の大きな特徴です。例えば、春なら桜、夏なら蓮、秋なら紅葉、冬なら雪、お正月なら松竹梅。
 その時期にしか味わえない四季の彩りを形にできるのが、和菓子職人ならではの醍醐味です。

なるには?

 製菓・調理の専門学校で基本を1、2年学んだ後、専門店で修行を積みながら一人前の職人を目指しつつ働く道が一般的です。中には、自分の目指す和菓子店に入り、見習いから始めるといった方法もありますが、どちらも一人前になるには、4、5年以上の経験が必要でしょう。
 関連資格として、国家資格の製菓衛生師(より安全性の高い食品を作る資格)、菓子製造技能士などがあります。
 沖縄でも製菓コースを設ける専門学校が出てきています。

収入は?

お店や季節によっても異なりますが、給与制の場合、見習いで月収15万円程度、一人前になると25万~30万円ほどです。
 自分で店を持つと、年収二千万~三千万円も可能なようです。

休みや勤務時間は?

 各店舗により違いますが、7時~17時ごろまでが一般的です。
 春夏秋冬、各茶道流派で催されるお茶会などで忙しい時期は残業もあります。休みは、交替で取ることが多いようです。

ひとこと

 沖縄にも和菓子店はありますが、洋菓子と一緒に販売している店が多いようです。
 和菓子は、お茶の世界ではなくてはならないものです。
 県内での需要も年々増えており、今後は若い世代に日本の菓子文化を継承・創造してもらいたいものです。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

食品製造・加工スタッフ(パン・惣菜・麺類・弁当・食品工場)
平均賃金 正契/月給170,383円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

パン・洋生菓子製造工
所定内給与額 (男女計)156,600円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】

製品製造・加工処理の職業
(金属材料製造、金属加工、金属溶接・溶断を除く)

求人平均賃金 171,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。