乗用車やバス、トラックなど自動車の安全走行のための点検・整備をし、故障箇所があれば修理する仕事です。
近年はエンジンのコンピューター制御システムの発達で自動車の性能が飛躍的に向上し、それに伴って、整備士にも電子関係の知識が必要になっています。また、地球温暖化や環境問題などに関連して、点検・整備することで排出される有害ガスや騒音などを抑え、環境保全に役立てる意味合いも大きくなっているようです。
自動車整備工場や自動車ディーラー、ガソリンスタンド、カー用品店など、自動車整備部門のある企業に入社し、配属されるのが一般的です。企業によっては、入社時に「自動車整備士」の資格がなくても、働きながら資格を取得することが可能です。もちろん、自動車整備科のある高校や職業訓練校、専門学校で資格を取得してから入職すると優遇されます。新卒なら電気や機械系専攻が企業から求められるようです。職業柄、運転免許は必須です。
一般的な初任給で約15万円。企業によっては、整備士手当をつける所もあるようです。
勤務する工場やディーラーなどによって異なりますが、基本的に昼勤務（9時～18時）がほとんどで、休日はまちまちです。車検整備が集中する年末（12月）や年度末前後（3、4月）は忙しくなるため、残業や休日出勤も多いようです。
いわゆる「車検」は、継続して乗るための「継続検査（法定車検）」を指し、一定期間ごとに国が行う検査です。車検は、検査時点での安全面や公害防止面を検査するもので、次の車検までの安全性を保証するものではないそうです。ですから、自動車のトラブル防止や性能維持など安全性を確保するには、定期点検整備（予防整備）をきちんと受けることが大切なのです。
上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時（2008年）の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。
自動車整備・修理工
平均賃金 正契/月給168,147円 アパ/時給918円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】
自動車整備工
所定内給与額 (男女計)240,900円
【賃金センサス（厚生労働省賃金構造基本統計調査）<2019年・沖縄県>より】
機械整備・修理の職業
求人平均賃金 193,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】
※『平均賃金（沖縄の平均賃金本 2020）』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌（抜粋）合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。
※『所定内給与額（賃金センサス）』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者（日々又は勤務期間が１か月未満）は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。
※『求人平均賃金（那覇公共職業安定所 業務日報）』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。
※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。