バイオテクノロジー研究者

バイオテクノロジー研究者

教育・研究

どんな仕事?

 大学や企業の研究機関、試験場などで、生物の成り立ちや遺伝子情報などを解明し、創薬、健康食品、農作物の品種改良、環境浄化などの技術を研究、開発します。沖縄の場合、本土では見られない豊富な天然資源を利用した商品開発を行おうと、研究室を置いている企業が多いのが特徴。そこに所属する研究者も増えています。
 具体的な仕事は、研究、技術、成果をもとに研究テーマを考えて計画を立てることです。その上で最新の機器を含む各種の実験機器、装置、分析手段を駆使して実験データを収集。その成果を論文や報告書にまとめ、国内外の学会などで発表します。

なるには?

 高校や高等専門学校で理系の一般知識を学び、大学で農学系、薬学・医学系、理学系(生物学)か、工学系(生物工学、化学工学)の学部を卒業するか、それと同程度の専門知識を有していることが求められます。
 大学院修士卒以上の最終学歴を持つと優遇されます。また、最新の専門知識を得たり、海外との情報交換を行うために、特に英語の語学力は大切です。
 大学教員として就職するには博士号を取得していることが重要。企業の研究機関に就職する場合は、修士号取得後に採用されることが多いようです。
 重要なのは大学、大学院で実績を積み、研究成果を学会で発表すること。それが認められることで就業の機会も広がります。

収入は?

 就業場所によって違いはありますが、ある企業の研究所では、新卒者の初任給は18万円。その後は、学会発表や特許の出願などの成果が反映されます。

休みや勤務時間は?

 週休二日制が多いですが、研究の進捗状況によって休日出勤になることもあります。時間外にも研究に打ち込む人もいます。

ひとこと

 沖縄は県を挙げてバイオ産業の振興に務めており、研究所を立ち上げる企業が増えています。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

研究員
平均賃金 正契/月給162,457円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

研究者(その他の専門的職業)
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。