学芸員

学芸員

教育・研究

どんな仕事?

 博物館の専門職員として、いろいろな分野の専門知識を身につけたスペシャリストです。「博物館」とは、歴史博物館、自然史博物館、美術館、水族館、動物園などを指します。
 博物館の主な業務は「資料の収集・保管、展示、調査研究」です。博物館資料を把握し、資料の適切な保管やそれに対する調査研究を進め、一般に公開するための展示などを行います。ほかにも来館者の展示に対する質問に答えたり、館によっては運営に携わったりもします。自分の専門的知識や考え方が直接反映されるので、大変やりがいのある仕事です。

なるには?

 学芸員は国家資格です。資格を取得するには、学芸員課程のある大学で博物館に関する講義・実習を受講し、規定された単位を取得、または学芸員補(学芸員を補助する職)として3年~5年以上実務経験がある場合などは、文科省の学芸員資格認定試験を受験します。ほかに放送大学や通信制大学の学芸員課程で取得する方法もあります。
 しかし、資格が即就職につながるわけではなく、学芸員有資格者の募集に応募し、採用されるのが一般的です。また、来館者への質問に答えたり、サポートを行ったりするコミュニケーション能力も大切です。男女問わず活躍できる職業です。

収入は?

博物館によって異なりますが、目安として四大卒の初任給は16万~20万円前後です。

休みや勤務時間は?

 基本的に平日休館の場合が多く、土日休みではないので、シフト制もしくは平日の休みが多いようです。

ひとこと

 海外の学芸員(キュレーター)は、かなり専門的な知識を持っている人でなければ持てない資格です。日本では比較的容易に取得できますが、自分の専門分野を持ち、知識をしっかり身につけ、即戦力となれるだけの実力を持たなければなりません。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

その他の専門的職業
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。