社会保険労務士

社会保険労務士

専門・企業サービス

どんな仕事?

 従業員の入退社に伴う手続きや労働・社会保険に関する届出、雇用に関する手続きなどを事業主に代わって行います。社会保険労務士を略して社労士と呼ぶことも少なくありません。
 業務内容は、社会保険の加入、健康保険の資格取得、出産に関する給付金の請求手続き、扶養家族が発生した場合の書類提出、労災(労働災害の略。通勤・仕事中のケガ、仕事が直接的な原因となる疾患などを対象とした補償)の事務処理など。就業規則の作成や整備の手助けも業務に含まれます。顧客である企業・事業主のニーズに応えることも重要ですが、勤労者の生活や職場環境を第一に考えなければなりません。顧客とズレが生じた場合にはうまく軌道修正できる公平性と先導力を持った人が向いているでしょう。

なるには?

 年一回実施される国家試験に合格し、実務経験を経て全国社会保険労務士会連合会への登録が必要です。労働社会保険の諸法令は細かな改正が多いため、資格取得後も勉強は欠かせません。

収入は?

 独立開業する場合が多く、収入は千差万別。収入額は開業後の営業活動次第でしょう。資格取得前(実務経験を積む段階)の事務職員の初任給は月給16万円前後が一般的です。

休みや勤務時間は?

 営業時間は受託企業に合わせた9時~18時が一般的です。ある程度自分のペースで仕事ができることもこの職業の魅力の一つ。しかし、労働保険料の年度更新などの繁忙期は休日返上になることもあります。

ひとこと

 会社を経営すると、採用から退職までのさまざまな問題が生じるものです。そのようなトラブルを解決するための相談も少なくありません。トラブル解決には深刻化する前の早期発見が鍵。日ごろからの顧客とのコミュニケーションが大切です。労務相談から年金相談と話が進むうちに身の上相談へと発展していくこともあるようです。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

その他の専門的職業
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。