水族館飼育スタッフ

水族館飼育スタッフ

自然・動植物

どんな仕事?

 水中や水辺に生息する生き物を飼育・展示することが主な仕事です。調餌(ちょうじ。餌づくりのこと)、給餌(きゅうじ。餌やりのこと)はもちろん、水槽掃除や生物採集・輸送などさまざまな作業を行います。生き物を健康な状態で展示するために、餌の質や水質などあらゆることに細心の注意を払います。また、水族館は生き物や環境について学ぶ機会を提供する場でもあります。来館者に生き物や環境について説明することも大事な仕事の一つ。そのほかにも、傷ついた生き物を保護したり、生き物や環境について調査・研究したりと、仕事は多岐にわたります。展示する生き物を漁師と一緒に捕獲する、といった何とも豪快な一面も。

なるには?

 大学や専門学校の海洋生物や水産系の学部などで、生き物について勉強してから就職するのが一般的です。しかし、募集は欠員補充程度の狭き門。応募も多く競争率の高い職業です。数少ない求人の機会を逃さないために、学生のころからアルバイトやボランティア、研修などに積極的に参加する努力も必要です。

収入は?

 水族館によって差がありますが、正職員の初任給で月給15万円前後が目安となります。経験や能力により収入は上がります。

休みや勤務時間は?

 休みはシフト制。勤務時間は基本的に決まっています(9時~18時位)が、生き物の状態によっては早朝出勤や深夜におよぶ作業もあります。泊まり込みで館内に異常がないか見回る宿直業務も交替で行います。

ひとこと

 「飼育スタッフ=生き物相手の仕事」というイメージがありますが、水族館も一般の会社と同様、多くのスタッフと連携して業務を行います。人とうまくコミュニケーションが取れなくてはスムーズな飼育業務を行うことはできません。「生き物」と「人」、どちらにも誠実に向き合うことが大切です。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

飼育員・農業
平均賃金 正契/月給171,223円 アパ/時給860円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

農林漁業の職業
求人平均賃金 198,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。