漁師

漁師

自然・動植物

どんな仕事?

 魚介類や海藻などの水産物をとったり育てたりするのが漁師の仕事です。近年、漁師の数は全国的に減少傾向にあり、沖縄でも漁業従事者は年々減っています。漁師のほとんどは家族就業者であったり、地域(漁場)・対象水産物を特定しているため、地域外の人が簡単に就ける職業ではありません。しかし、大自然を相手に、自分の腕と経験で大物を仕留めたり、大漁の喜びは、何物にも代えがたいものがあります。

なるには?

 「海が好き」や「魚が好き」「手っ取り早く稼ぐ」などの甘い考えでは勤まらないのが漁師の仕事です。きちんと自分の働く漁場や地域を決め、そこの漁に必要な知識を得、地域の一員として認められなければなりません。
 独り立ちするのであれば、船舶免許や無線免許、漁業権の取得、地域漁協への加盟など、クリアしなければならない事項がたくさんあります。まずは、自分の目標とする漁業・漁場で働く先輩漁師や船主、水産会社などに相談し、見習いをしながらステップアップしていくことが肝要です。

収入は?

 頑張り次第では、サラリーマンの平均収入以上を得ることは十分に可能です。それには努力と技術、そして何より経験が必要です。

休みや勤務時間は?

 漁場や漁期、対象水産物によって異なります。沿岸漁業(近海の漁)の場合、朝出勤して夕方帰宅するサラリーマン型漁業も可能だそうです。休日は、個人操業では自分で決めますが、複数人で操業する場合は船長や親方が決めます。

ひとこと

 最近では、地域の漁業協同組合や漁業従事者育成センター、全国漁業就業者確保育成センターなどを利用した漁業体験・研修が可能になっています。体験・研修を通して、漁師が自分に合った職業なのかじっくり見定めてから就職するといいでしょう。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

飼育員・農業
平均賃金 正契/月給171,223円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

農林漁業の職業
求人平均賃金 198,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。