一級建築士

一級建築士

建築・土木、電気

どんな仕事?

 建物の設計、工事の監理を行う仕事です。
 具体的には、意匠、構造、電気水道などの設備に携わります。
 例えば個人住宅の場合、施主の要望を聞いて、平面、立面図などで打ち合わせを重ねます。約3カ月~半年で設計図が完成し、着工からさらに半年を経て、施主へ引き渡されます。
 ゼロから建物を作り上げ、それが長くカタチとして残る専門職だけに、やりがいは大きいです。高層ビルや都市計画などはスケールが大きく、レベルも高くなります。

なるには?

 四大、短大、専門学校、高校で建築、土木に関する課程を修め、それぞれの条件をクリアしたのち、国家試験を受験します。最終学歴によって受験に必要な実務経験年数が異なります。

収入は?

 「なるには」にあるように、最終学歴後の実務の年数が違うので、給与もさまざまです。
 独立後、設計事務所を開業して経験を積み、営業も怠らなければ、年収一千万円以上も可能です。企業に所属する場合は、差はありますが、年収400万~500万円位のようです。

休みや勤務時間は?

 残業は多いと考えるべきです。
それは設計から完成までの過程に、締め切りや期限があるためです。官公庁への建築確認申請、施主に対する納期がそれに当たります。

ひとこと

 沖縄の建築は、戦後のアメリカ文化の影響や台風が多いことなどの気候的な特徴から、圧倒的にコンクリート建築が多いです。優れた建築家も多く、県外からも評価を得ています。
 現在、県内には1200名前後の一級建築士がいます。責任は重いですが、その分社会的な信用も高い職業です。施主も一生に何度もある買い物ではないので、完成後の喜びは大きく、その点でもやりがいを感じられる職業といえるでしょう。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

建築・土木・測量技術者
求人平均賃金 297,533円(常用フルタイムのみ)
【労働市場の動き(令和5年9月分)より】

建築士(設計)
平均賃金 正契/月給190,156円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

建築士(設計)
平均賃金 正契/月給262,631円
【沖縄県平均賃金データ 2023年10月更新より】

一級建築士
所定内給与額 (男女計)376,100円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】

建築・土木・測量技術者
求人平均賃金 285,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『労働市場の動き』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『平均賃金(沖縄県平均賃金データ 2023年10月更新)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。