航空会社で、航空機が安全に効率よく運航できるよう、調整する専門家です。
飛行に関する各種情報(気象天気図、乗客・貨物の重量、航路上の無線施設などの運用状況、離着陸空港の気象状態など)を収集し、機長と検討、搭載燃料の量や飛行コース、高度などの飛行計画を決定します。
航空機の離陸後も天候の急変などに備え、地上の機長としての役割を果たします。
なお、各フライトの実施は、機長および運航管理者の両者のサインにより、初めて決定されます。
航空会社などへ就職し、運航管理部門に配属されることが一般的です。航空に関する専門知識が必要とされるため、入社後一定期間の実務経験を経て「運航管理者」の国家資格を取得しなければなりません。試験は学科と実地があり、気象・工学・法規を中心に幅広い知識が問われます。
また、国家資格取得後もさらに経験を積み、各航空会社が行う社内審査に合格しなければなりません。
文系・理系は問われませんが、航空力学や無線工学などの知識も必要とされるので、ある程度数学・物理学の知識が必要です。
標準初任給(基本給プラス手当)は大卒で19万円位です。
航空機の発着に合わせたシフトで三交替制勤務(早番・中番・遅番)です。土・日・祝日に関係なく業務があります。当日の運航状況(主に天候的要素)により残業などもあります。
休日に関しては月平均10日で年間120日程度です。
正確で迅速な判断が求められるため、下積み期間が必要です。多くの航空機に携わるため責任も重いですが、航空機の運航状況などを全般的に把握することができ、とてもやりがいのある仕事といえるでしょう。
上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。
運輸、通信事務の職業
求人平均賃金 155,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】
※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。
※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。