ハウス栽培者

ハウス栽培者

自然・動植物

どんな仕事?

 季節や畑に合ったいろいろな野菜や果物、花などを、露地(屋根などの覆いのない地面)ではなく、ビニールハウスやガラスの温室などで栽培し、市場へ出荷する仕事です。その時期に合った作物を選び、肥料を施し、土壌を作り、種を蒔き、苗を育て、害虫の駆除、収穫、出荷までを行います。

なるには?

 農業大学などで知識や技術を習得する方法もありますが、何より経験が一番です。 個人農家、農業生産法人などで働きながら研修するのがいい栽培者になるための近道です。たくさんの作物の栽培を経験することで、自分に合った作物を見つけられるようです。もちろん、畑を耕すトラクターや運搬のための運転免許があるとよいでしょう。

収入は?

 サラリーマンのように毎月決まった収入はありませんが、頑張った分だけ収入につながります。露地栽培ほど気象条件に左右されないので、収益性が高いともいえますが、その分、初期投資は高額で、維持費も多くかかります。特に沖縄の場合、台風対策ができる頑丈なハウスは必需品です。

休みや勤務時間は?

すべてが天候と作物の状態次第。収獲期などは早朝から夜中まで働くこともあります。その半面、悪天候で作業ができないこともあります。

ひとこと

 農家は、ハウス栽培に適した作物と、そうでないものを分けてハウスを利用しているようです。農業に従事するという意味では、労働量は変わりません。農業はとても根気のいる仕事です。一カ月間休みなく作業が続くこともありますが、苦労して育てた作物を食べてくれる人の喜ぶ顔が見たい、という気持ちが励みになるようです。また、ニーズのある作物や出荷する時期などを的確に判断すること、自営するには経営能力なども必要となります。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

飼育員・農業
平均賃金 正契/月給171,223円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

農林漁業の職業
求人平均賃金 198,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。