酪農家

酪農家

自然・動植物

どんな仕事?

 農場や牧場で乳用牛を飼育し、牛乳やチーズなどの乳製品を生産する仕事です。乳製品は農協などを通じて出荷、流通させます。最近は、乳製品の生産・販売までを自家で行う酪農家もいるようです。

なるには?

 家業が酪農家でない場合は、畜産についての専門学科がある本土の学校で基礎を学び、農場や牧場で実際に働いて、技術や経験を積むことが肝要です。家畜の体調変化を見逃さない観察力も必要です。
 酪農には乳牛、土地、施設・機械などの経営資産が必要となります。酪農を専門に行っている酪農家は平均40~50頭の成長した乳牛を飼養しているようです。これらを新規に取得するには莫大な費用がかかるため、両親や親戚から継承するか、新規参入の場合は後継者のいない酪農家の後を継いでのスタートが無難です。

収入は?

 農場の規模、経営方針、技術などによって大きな差があり、一概にはいえません。

休みや勤務時間は?

 一日の仕事は、早朝から飼料給餌と搾乳、牛舎の清掃をし、昼間は牛の健康チェックや堆肥生産作業などを行います。夕方には再び飼料給餌と搾乳、牛舎の手入れを行い、20時ごろに作業が終了します。飼料給餌や搾乳は毎日行うので、基本的に休みはありません。
 近年は、酪農家の休日を確保するため、酪農家の作業を請け負う酪農ヘルパーの制度があります。現在、全国に約400の組織があります。
 酪農ヘルパーのほか、従業員を雇い、交替で休みを取る場合もあるようです。

ひとこと

 乳牛は規則正しい生活のリズムを持っています。酪農家は、毎日同じことの繰り返しで重労働ですが、育てる楽しみも多い仕事です。
 現状として、全国的に後継者が不足しているようです。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

飼育員・農業
平均賃金 正契/月給171,223円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

農林漁業の職業
求人平均賃金 198,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。