獣医師

獣医師

自然・動植物

どんな仕事?

 一般的にイメージするのはペットや家畜の臨床医。ペットに多いのが犬・猫、小鳥や爬虫類など、家畜なら牛や豚・馬などの病気やけがを診察・治療する仕事です。沖縄の特色としてはヤギの診察が多いことが挙げられます。
 実は獣医師の仕事の分野はとても幅広いもので、食肉(牛・豚・ヤギ・鶏・馬など)の食品衛生検査・検疫業務もその一つ。動物の病気(ウイルス・細菌・寄生虫など)の検査・試験・研究も大切な仕事です。

なるには?

 大学の獣医学科(全国に13校程度あり)を6年修了すると獣医師国家資格の受験資格が得られます。志望者は10年前に比べて5倍近く、競争率は高いといえます。臨床医の場合は合格後も2、3年の経験を積む必要があり、公務員として働くにはその試験にも合格することが条件。理論的に考え、原因究明を怠らない姿勢が求められます。また、臨床業務では動物に対する思いやりの心、飼い主とのコミュニケーション能力も必要です。

収入は?

開業医は規模や業績によってそれぞれ。臨床医の研修時は月給15万円前後が一般的ですが、医院の経済状況でも変動します。公務員は月給約20万円。

休みや勤務時間は?

 動物病院の出勤は8時~9時位が多いようです。開院前に入院中の動物の診察や投薬・治療を行います。その後診察受付開始。午前中の診察を終えた後は手術を行い、午後の診察受付、診察終了後も入院動物の様子をみます。休みは週1日が多いですが、急患などに対応しなければならない場合もあります。

ひとこと

 問題意識が高まっているのは動物と人に共通で感染する病気(人畜共通感染症)について。狂牛病(牛海綿状脳症)や鳥インフルエンザなどに厳しい検査や対策が行われています。医療技術はどんどん人間のものに近づき、著しく進歩しています。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

医師
平均賃金 正契/日給40,000円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

医師、歯科医師、獣医師、薬剤師
求人平均賃金 298,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。