潜水士

潜水士

建築・土木、電気

どんな仕事?

 潜水用具を身につけて、海や湖など水中で作業をする仕事です。港湾建設の調査や沈船の引き揚げ、船底の清掃、補修・補強、水中テレビ撮影、災害・事故時のレスキュー活動など、活躍の場は多岐にわたります。潜水夫と呼ばれることもあります。

なるには?

 厚生労働省が実施する潜水士免許試験に合格することで資格取得できます。海上保安庁や海上自衛隊にも活躍の場があります。
 マリン産業が盛んな沖縄では、ダイビングショップでインストラクターとして働く場合、潜水士の資格を取ることが条例によって義務付けられています。

収入は?

 ダイビングスクールやレジャー産業、土木建築作業、海洋調査を行う会社など、雇用先によって収入はさまざまです。しかし、水中での危険を伴う仕事とあって、全国的に見ても高収入です。

休みや勤務時間は?

 特定の組織に所属していなければ、毎日会社へ出勤する必要はありません。フリーの潜水士として、自分の都合に合わせて仕事ができます。ただし、離島での仕事では、悪天候などで島から出られず、何日間も拘束されることもあります。

ひとこと

 潜水士の免許を取得後、すぐに水中で作業を行えるわけではありません。最初の数年間は、陸上での仕事を覚えるところから始まります。水中でさまざまな作業に携わるには、潜水士の資格以外にも、クレーンなどに物を掛け外しする作業(玉掛)、コンクリートを成形する作業など、各種の認定・資格・免許が必要になってきます。
 水中での肉体労働はハードで、かなりの体力を必要とされる仕事です。急浮上などによる潜水病(減圧症)にかからないような冷静な判断力も必要です。
 開発の進む沖縄では、港湾建設や海底調査、護岸工事も多く、今後、ますます注目される職種といえるでしょう。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

建設従事者(建設躯体工事従事者を除く)
求人平均賃金 252,986円(常用フルタイムのみ)
【労働市場の動き(令和5年9月分)より】

建設の職業(建設躯体工事の職業を除く)
求人平均賃金 228,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『労働市場の動き』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。