薬剤師

薬剤師

医療・保健・福祉・介護

どんな仕事?

病院の薬局や街の薬店などで医師の処方箋に従って薬の調合を行ったり、薬の効能を説明し、販売するのが薬剤師の仕事です。
 薬剤師のほとんどは、病院などの医療施設での調剤業務ですが、製薬会社や化粧品会社、大学、研究所などで活躍する人もいます。
 総合病院に勤める薬剤師の場合、入院患者に毎日の服用分の薬剤を準備したり、在庫の確認、不足分の注文、薬事情報の収集などたくさんの業務をこなします。医師・歯科医師とともに医療系三大資格の一つといわれることもあるようです。

なるには?

 薬剤師国家試験に合格する必要があります。薬科系大学か薬学部のある大学で専門知識を修学し、厚生労働省の行う薬剤師国家試験に合格して薬剤師免許を取得しなければなりません。残念ながら沖縄には薬科大学はないので県外への進学になります。なお、平成十八年度から薬科大学(薬学部)が従来の四年制から六年制に、さらに6カ月の実務実習が義務づけられたので、より深い専門知識の修得が求められています。

収入は?

 平成十九年データによりますと、沖縄県の薬剤師の平均給与は月額33万6550円(平均年齢33・8歳)とのこと。

休みや勤務時間は?

 医療施設や薬局によって異なりますが、病院の場合ほとんどが昼勤務で、9時~18時の時間帯が多いようです。休日は基本的に土・日・祝日の週休二日制ですが、病院の診療時間や薬局の営業に合わせて交替で休むパターンがほとんどです。

ひとこと

 チーム医療(医師・看護婦・療法士・薬剤師などが連携して治療に当たる)が主流となりつつある今日では、チームの一員としての病棟薬剤師が増えているそうです。これまでの調剤薬局にこもって調剤する勤務スタイルから、積極的に医療現場に携わる傾向にあるようです。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

薬剤師
平均賃金 正契/月給257,700円 アパ/時給2,320円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

薬剤師
所定内給与額 (女)319,000円、(男女計)355,400円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】

医師、歯科医師、獣医師、薬剤師
求人平均賃金 298,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。