舞台美術家

舞台美術家

マスコミ・デザイン・芸術

どんな仕事?

何もないはずの舞台に森や宮殿などが現れ、次々とシーンが変わっていく演劇やミュージカル。その舞台で使用するすべての装置、大道具やインテリア、背景幕、小道具などの設計、デザイン、制作を担当するのが舞台美術家の仕事です。
 演出家や脚本家の意向をくみ取り、イメージを形にするため大道具を設計し、全体を想定。さらに、音響や照明など、ほかの部署と打ち合わせ、一番効果的な装置を製作していきます。

なるには?

 美的センスはもちろん、舞台のイメージをデザインする力、模型や道具を造る造形技術も必要なので、美術系の大学や専門学校でデザイン・設計・造形を学ぶのが近道です。
 劇団や制作会社に所属するほか、舞台美術家に弟子入りする道もあります。舞台美術の仕上げ段階では照明との関わりも重要になるので、最低限の照明の知識も必要になるでしょう。

収入は?

 フリーで活躍している人が多く、収入にはかなり幅があるようです。舞台制作会社に勤務している場合、月収で15万~25万円に能力手当がつくこともあります。
 ハードな割に高収入とはいえないかもしれませんが、舞台に関わりたい人や、物づくりが好きな人には魅力的な仕事です。

休みや勤務時間は?

舞台公演に間に合わせるための休日出勤や残業も多くあります。舞台はやり直しがきかないので、公演中はいざという時のために待機します。舞台美術は本番の演舞が加わって完成するので、手塩にかけた装置の晴れ舞台を見守る充実した時間かもしれません。

ひとこと

 沖縄の場合、バレエの発表会や琉球史劇など、単発の舞台が多いようです。その分、予算にも厳しい制限があります。
 限られた予算の中で工夫を凝らし、いかによい舞台美術を作り上げるかが腕の見せ所です。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

その他の専門的職業
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。