製鉄工

製鉄工

製造

どんな仕事?

 本土の大手製鉄メーカーでは、鉄の原料である鉄鉱石やボーキサイト(アルミニウムの原鉱石)、コークス(石炭を高温で乾留した燃料)などを海外から輸入し、高炉で溶かすなどさまざまな工程を経て鉄を精製しますが、沖縄の場合、家電や自動車のリサイクル、廃品回収などで得られる鉄くずやスクラップ鉄などを利用することが多いようです。
 鉄くずを電気溶解炉で溶かした後、不純物を取り除き、純粋な鉄に精製。工場の生産ラインで、サイズごとの型に流し込み、製品にします。また、鉄の塊を造る場合もあります。釘・針金などの小物鉄製品は別工場で生産します。これら製鉄の一連の工程に関わる仕事です。

なるには?

 特に条件はなく、製鉄会社に入社して必要な知識や技術を習得します。運搬に必要なクレーン車や特殊車両の免許、溶接などの資格も入社後に取得できます。大学などで機械工学を学んでいると就職に有利です。 高温の溶鉄を扱うので、細心の注意を払います。グループで作業をすることも多いため、協調性も必要。安全面への配慮、集中力や判断力も求められます。

収入は?

 県内の一般企業の平均と同様か、一般の製造業の賃金に準ずると考えられ、基本給に手当がプラスされます。

休みや勤務時間は?

 工場内勤務の場合、交替勤務制の企業が多く、ほとんどが三交替制です。電気炉を使用している場合、電気料金が割安になる深夜に作業を行うので、夜勤や準夜勤があります。
 基本的に8時間の勤務になりますが、必要に応じて残業もあるようです。休日は交替で休みを取ります。

ひとこと

 スプーンやフォークなどの食器、自転車やバイク、車、鉄筋コンクリートのビルや住宅、橋なども鉄なくしてはできません。沖縄の産業を支える重要な仕事です。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

製造技術者(開発を除く)
求人平均賃金 242,962円(常用フルタイムのみ)
【労働市場の動き(令和5年9月分)より】

工場スタッフ(電気系・機械部品・製造・クリーニング、等)※食品以外
平均賃金 正契/月給161,631円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

工場スタッフ(電気系・機械部品・製造・クリーニング、等)※食品以外
平均賃金 正契/月給194,037円
【沖縄県平均賃金データ 2023年10月更新より】

開発技術者
求人平均賃金 238,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『労働市場の動き』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『平均賃金(沖縄県平均賃金データ 2023年10月更新)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。