歯科衛生士

歯科衛生士

医療・保健・福祉・介護

どんな仕事?

 口腔の健康を守る仕事です。歯科医療は健康的で快適な生活を営むためにはとても大切。予防歯科の重要性は近年特に注目されていて、歯科衛生士の仕事は単なる歯科医師の補助的役割にとどまりません。
 業務内容は大きく三つに分かれます。まず「歯科予防処置」。歯垢や歯石の除去、フッ化物などを塗布してむし歯や歯周病を予防します。次に「歯科保健指導」。歯磨き指導などのことを指します。幼児からお年寄り、歯並びや口の大きさ、身体の状態などで磨き方はさまざま。その人それぞれに最適な歯磨きを指導します。そして「歯科診療補助」。歯科医師の指示のもと、処置の手助けを行う業務です。

なるには?

 国家試験に合格する必要があります。沖縄県内にも歯科衛生士の専門学校があります。養成機関の修学年数は2年から3年へ移行が進んでいます。第一に健康的で清潔なことが求められます。患者に対して明るい対応ができ、よく気がつく人が向いているでしょう。入職先は歯科医院がほとんどです。そのほか総合病院や県庁、保健所などがあります。結婚や出産で退職した後に復職するケースも珍しくありません。

収入は?

新卒の初任給だと総支給で月額14万~19万5000円位。経験や能力に応じて収入は上がっていくでしょう。

休みや勤務時間は?

ほかの医療の現場と違い、歯科医療では夜勤はほとんどありません。残業も少ないようです。休日は週1、2日位が一般的。

ひとこと

高齢化社会の到来から、福祉の領域まで踏み込んだ在宅医療が注目されているようです。訪問・在宅診療などでの口腔ケアに期待が集まっています。口腔清掃、歯石除去、歯磨き指導などを通してQOL(Quality of Lifeの略)の向上を目指した技術です。食事を楽しむ機能を守り、豊かな暮らしを支えます。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

歯科衛生士
平均賃金 正契/月給180,123円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

歯科衛生士(男女計)
所定内給与額 (男女計)200,700円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】

医療技術者
求人平均賃金 228,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。