はり師(鍼師)・きゅう師(灸師)

はり師(鍼師)・きゅう師(灸師)

医療・保健・福祉・介護

どんな仕事?

はり・きゅうは中国で生まれた治療法です。はり施術は髪の毛ほどの太さの細いはりを用いツボ(経穴)を刺激することで、きゅう施術はモグサなどを燃やし熱による刺激をツボに与え、さまざまな効果をあげます。
 どちらも伝統のある治療法で、人間が本来持っている自然治癒力(免疫力)に働きかけて身体を活性化させ、病気やケガの予防および治療を行います。

なるには?

 国家資格の取得が必要です。専門の四大・短大・専門学校などで3年以上の専門課程を修了した後、国家試験に合格して免許取得となります。
 現在、沖縄県内には国家試験受験資格の取得ができる養成機関がないので、他県の学校へ行く必要があります。
 視覚に障害のある方に限っては、県立沖縄盲学校の専門課程で国家試験受験資格を取得することができます。
 免許取得後は、開業もしくは鍼灸院や病院、医院などに就職します。免許を持たずに施術をすることは、法律で禁じられています。

収入は?

 開業者を除けば勤務先により月給制もしくは時給制、または歩合制など、いろいろあります。

休みや勤務時間は?

 雇用されている場合は週休1日ないし2日で、営業時間の長い施術所などでは日勤・夜勤などシフト制で対応します。

ひとこと

 はり・きゅう治療は現在、神経痛・リウマチ・頚肩腕症候群・五十肩・腰痛・ムチウチ症(頚椎ねんざ)の六疾患(特定疾患)に対して健康保険が適用されます。また、労災保険・介護保険・生活保護医療なども状況に応じて利用することができます。
 近年、欧米でも認められ、スポーツ選手をはじめ、病院などの治療と併せて利用する人も増えています。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

鍼灸師
平均賃金 正契/月給155,000円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

その他の保健医療の職業
求人平均賃金 222,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。