航空管制官

航空管制官

物流・運輸・交通

どんな仕事?

 飛行場に離着陸および航空路を飛行する航空機に対し、無線やレーダーなどを使い飛行高度など必要な指示を与え、航空機相互間や障害物との安全間隔を設定します。空港の管制塔、ターミナルビル管制室、航空交通管制部で、飛行、離着陸、地上走行など、航空機運航のあらゆる場面に携わります。
 業務は24時間、チーム単位の交替制で行われます。就業前にミーティングを行い、気象状態や運航状況などを確認します。業務を引き継ぎ、分担されたポジションで交替しながら業務を行います。次のチームに引き継いだ後にもミーティングを行い、業務終了を確認します。このサイクルの連続により、空の安全は支えられています。

なるには?

 航空管制官(国家公務員)になるには、航空管制官採用試験または航空保安大学校学生採用試験に合格しなければなりません。採用後、航空保安大学校で基礎研修を受けます。研修終了後は全国各地の航空官署に配置され、実地訓練を重ねて技能試験に合格後、航空管制官に任命されます。
 パイロットとの交信は英語で行うため、英語力が必要です。

収入は?

 国家公務員として採用されるので、研修中も給与が支給されます。平成十九年度採用時の給与額は、航空管制官で月給18万円前後、航空保安大学校生で月給14万円前後です。そのほかにも諸手当がつきます。

休みや勤務時間は?

 週40時間の交替制勤務です。残業はありません。休暇制度として、年次休暇(年間20日間)のほか病気・特別休暇などが設けられています。国家公務員のため、全国的な転勤があります。

ひとこと

多くの人命を預かるため、強い責任感と集中力、正確な判断力、協調性を必要とします。やりがいと職業的プライドを高く持てる職業です。業界的に今後も需要が多く見込まれるので、意欲ある人材が求められています。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

その他の専門的職業
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。