海上保安官

海上保安官

公務

どんな仕事?

 国家公務員として海上保安庁、及び全国に11ヵ所ある海上保安本部などに勤務します。
 治安の維持、海上交通の安全確保、海難救助、海上防災などを行っています。海上で犯罪が起こった場合、容疑者や犯人を逮捕する権限を持ち、「海の警察官」ともいわれます。任務を遂行するために、船や航空機の操縦、整備、通信技術や各種犯罪に備えて銃の取り扱いも学びます。また、海洋環境の保全という大切な業務もあります。特に沖縄地区を担当する第十一管区海上保安本部は、世界有数のサンゴ礁を持つ沖縄の海を守り、後世に残すための活動を積極的に行っています。

なるには?

海上保安大学校(広島県呉市)か海上保安学校(京都府舞鶴市)に入学し、知識や技能を習得します。試験では一般的な教養と知識、基礎体力が求められます。
 海上保安大学校は幹部養成、海上保安学校はそのほか一般職員を養成する学校です。入学した段階で海上保安庁の正式な職員として採用されたことになり、入学金、授業料は無料、さらに全寮制で給与もあります。

収入は?

 現場に配属となった時点で、国家公務員法に定められた一般職の職員の給与に関する法律に規定される「公安職俸給表(二)」が適用されます。

休みや勤務時間は?

基本は4週間勤務で8日の休暇があります。陸上の一般職の場合、ほかの公務員と同じ勤務時間で土・日・祝日が休みです。しかし、船艇勤務およびそれを運用する陸上のオペレーション勤務の場合は、海上での事件・事故に備えて24時間体制の交替制シフトで、休日、祝日および深夜の勤務もあります。

ひとこと

海上保安官には、さまざまな仕事があります。海が好きで責任感のある人が向いているでしょう。また、協調性も求められます。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

保安の職業
求人平均賃金 161,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。