力士

力士

スポーツ・レジャー

どんな仕事?

 日本の国技ともいえる歴史と伝統文化を受け継ぐ「大相撲」を取る仕事。日本相撲協会の一員として、各相撲部屋の親方のもと、厳しい稽古や本場所での取組を通じて、心・技・体を鍛え相撲道に精進します。相撲界は横綱を頂点とする序列社会で、年齢に関係なく番付と呼ばれる順位表によって地位が決まっています。横綱の下には大関、関脇、小結、前頭、十両、幕下、三段目、序二段と続き、序列の一番下は序の口。さらに下には、番付に入らない入門したての新弟子で編成される前相撲と呼ばれる「番付外」があります。

なるには?

学歴や経験、資格は問われません。義務教育を修了した23歳未満の男子で(幕下付出しは25歳未満)、本場所前に行われる相撲協会の新弟子検査に合格すれば、力士として登録されます。身長167センチ以上、体重67キロ以上で運動能力があれば合格。幕下以下のすべての力士は相撲部屋に住み込み、親方のもとで稽古に励み実力をつけていきます。入門の動機は家族や知人、先生などの勧めや、相撲部屋関係者や親方のスカウトのほか、自ら志望したりとさまざまなケースがあります。激しい競争や厳しい稽古、団体生活、ケガなどが原因で入門2年以内に3割前後が辞めていくそうです。

収入は?

 力士は相撲協会に属する会社員で給料制です。十両以上は月給制を導入しています。幕下以下の力士は無給ですが、2カ月に1回場所手当が支給されます。
 本場所では殊勲・敢闘・技能と三賞の賞金があり、取り組みによってはスポンサーからの懸賞金もかけられます。

休みや勤務時間は?

稽古は、毎朝日の出前から始まります。番付外などの序列の低い力士から稽古土俵に出て、四股・鉄砲などの基本動作で体を温め、激しいぶつかり稽古も行われます。元旦と本場所後の一週間の休みを除いて、土・日・祝日もなく稽古に励みます。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

その他の専門的職業
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。