路線バス運転手

路線バス運転手

物流・運輸・交通

どんな仕事?

 路線バスを定期運行し、乗客を安全・快適に目的地まで運ぶのが路線バス運転手の仕事です。
 本格的な鉄軌道のない沖縄では、バス路線網が発達していて、ほとんどの地域へバスで移動できます。近年は、マイカーの増加やモノレールの運行で利用客はやや減っているようですが、大切な庶民の足としての役目に変わりはありません。

なるには?

 運転に必要な大型二種免許を取得してバス会社に入社するか、路線バス運転手としてバス会社と契約することになります。バス会社によれば、「できれば大型自動車の運転実務経験が一年位は必要」だそうです。また、免許と実務経験以外にも、自動車事故対策機構が行う運転者適性診断と健康診断などによって運転手の適性判断をされるようです。
 現在、沖縄本島では、琉球バス・沖縄バス・那覇バス・東陽バスの4社を中心に路線バスが運行されているので、そのいずれかに入社するか契約することになります。一部、本島北部や宮古・八重山などの離島にも公営や私営バスが運行しています。

収入は?

 バス会社によって異なります。取材した会社の場合、三年嘱託雇用契約で基本給は14万5000円とのことでした。

休みや勤務時間は?

 バス会社、路線、雇用期間によって異なりますが、勤務時間は一カ月変形労働制を採用している所が多いようです。取材した会社では、実働時間は一日7時間、休日については年間72日設けられているとのこと。一日の勤務体制は、午前番、午後番のシフト制で、最も早いバスは5時半の出発で、最終バスは、ターミナル到着が23時半ごろとのことでした。

ひとこと

 公共交通機関に携わっているという自負から、利用していただいている方々に喜ばれるようなサービスを提供し、感謝されるのがやりがいのようです。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

バス運転手
平均賃金 正契/月給152,406円 アパ/時給970円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

営業用バス運転者
所定内給与額 (男女計)193,100円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】

自動車運転の職業
求人平均賃金 168,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。