弁理士

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専門・企業サービス

どんな仕事?

この仕事はとても将来性があり、しかも県内企業の弱点ともいえる「権利」を守る仕事です。具体的には、知的財産である特許や商標の権利に関するプロフェッショナルです。
 例えば、企業が新商品を発売する時に必ず考えなくてはいけないのが、商標(ネーミング)です。ネーミングを付ける際、類似の商標が出願・登録されていないか事前に調べておかなければ、他社の権利を侵害することにもなりかねません。
 また、自社の権利を守るためには、特許庁に商標権を登録しておく必要があります。そういった調査・手続きを行うのが弁理士です。

なるには?

受験に制限はありませんが、短答試験、論文試験、口述試験があります。難関の国家資格ですので、予備校に通ったり、特許事務所に勤めながら頑張ることをお勧めします。

収入は?

 特許事務所に勤めることからはじめる人がほとんどなのは、企業を顧客として数多く結びつきを持たなければ経営が成り立たないからです。
 しかし、将来開業して大手メーカーを何社も顧客に持てば、高額所得も夢ではありません。ただ、東京のように大手企業は多くはないので、年収1,000万円を超えることはまれです。

休みや勤務時間は?

週休2日で、残業もほとんどありませんが、特許庁への登録書類作成に追われる時もあります。

ひとこと

 沖縄の企業は本土に比べて商標に対する関心がまだまだ薄く、権利への意識は高いとはいえません。
 他社とのトラブルを想定しない場合もあるようですが、実際に商品名が使えなくなったりするケースも増えています。
 企業の将来を左右することもある知的財産を扱うので、コンサルティング的な立場で企業に関わる弁理士もいます。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

その他の専門的職業
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。