製材工

製材工

製造

どんな仕事?

沖縄では木材を輸入製品に頼ることが多いため、製材工は希少な職業です。
 インドネシア、マレーシアなど南洋から輸入した原木を港やヤード(貯木場)に保管します。保管場所から製材所へ原木を移動し、木材の性質を把握した上で製材機械で分割・製材していきます。
 原木の内部は割ってみないとわからないため、割った後、ひび割れや、穴あき、虫食いなどをチェックし、グレードごとに選別していきます。
 選定後は、お客の要望に応じたサイズに、さらに分割・加工していきます。
 工程ごとに専門の作業員がおり、分担して行います。

なるには?

入職後に仕事をしながら技術を身につけていく方法が一般的です。本土の製材所などで勉強する手段もあります。
 資格としては、厚生労働省が実施する技能検定の「木工機械整備技能士」などがあります。
 製材工として重要な、木材を見る力がつくまで、5~7年の実務経験が必要だといわれています。

収入は?

 各企業により異なりますが、県内の平均的なサラリーマンの給与とほぼ同じようです。

休みや勤務時間は?

 企業によって異なりますが、勤務時間は8時~17時もしくは8時半~17時半が一般的です。基本的に日・祝日は休みですが、忙しい時は休日出勤もあるようです。

ひとこと

 30年ほど前には県内に約30件あった製材工場も、減少が続き、今では数件になっています。県内で採れる原木に琉球松などがありますが、量も少なく扱いにくいため、輸入品に頼っているのが現状です。
 技能職であるため、木に興味があり、手に職をつけたい、黙々と作業をするのが好きな方に向いている仕事だといえます。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)
求人平均賃金 192,677円(常用フルタイムのみ)
【労働市場の動き(令和5年9月分)より】

工場スタッフ(電気系・機械部品・製造・クリーニング、等)※食品以外
平均賃金 正契/月給161,631円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

工場スタッフ(電気系・機械部品・製造・クリーニング、等)※食品以外
平均賃金 正契/月給194,037円
【沖縄県平均賃金データ 2023年10月更新より】

製材工
所定内給与額 (男女計)207,300円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】

製品製造・加工処理の職業
(金属材料製造、金属加工、金属溶接・溶断を除く)

求人平均賃金 171,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『労働市場の動き』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『平均賃金(沖縄県平均賃金データ 2023年10月更新)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。