科学捜査研究所研究員

科学捜査研究所研究員

公務

どんな仕事?

 科学捜査研究所(科捜研)は、犯罪現場などから採取された証拠物件などを鑑定・検査し、犯罪を科学的に解明・立証する業務を行います。
 沖縄県警の科捜研には、法医科、化学科、物理科、人文科があり、それぞれの専門知識・技術と各種鑑定機器を駆使して、事件・事故に関係のあるさまざまな資料についての鑑定・検査を行います。その結果は犯罪捜査や裁判の証拠として提出されています。
 新しい形態の事件・事故が発生する複雑・多様化した社会に、科捜研研究員は鑑定技術の専門家として立ち向かい、犯罪や事故原因などを解明するため、時には現場に赴き、専門家の立場から鑑識活動や捜査を支援します。

なるには?

 大学で化学・物理学・生物学・心理学など関連の学科・課程を修了し、沖縄県警察職員選考採用試験に合格することが必要です。採用後は警察学校で警察職員として必要な研修を受けた後、科学捜査研究所に配属されます。その後も専門的知識や技術を磨くため研修制度などがあります。
 毎年採用試験が行われるものではないため、狭き門となっています。

収入は?

 学歴および職務経験を考慮の上、条例に基づく基準により決定されます。そのほか、通勤・扶養・超過勤務・住居手当などが規定により支給されます。

休みや勤務時間は?

 完全週休二日制ですが、事件・事故により夜間や土・日曜日に出勤する場合もあります。
 休暇は年間20日の年次休暇(繰り越した場合最大40日)のほか、結婚・病気などの特別休暇、誕生日休暇などがあります。

ひとこと

 平成21年5月までに裁判員制度が開始されます。それに伴って「決め手」となる証拠物件の鑑定・検査を行う科捜研の役割はますます重要になってきます。「やる気」と「探求心」のある人に向いている職業です。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

研究員
平均賃金 正契/月給162,457円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

保安の職業
求人平均賃金 161,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。