高等学校教員

高等学校教員

教育・研究

どんな仕事?

 高校生に教科を教えるのが高等学校教員の仕事です。県立高校の教員は県の職員(公務員)、私立高校は法人職員になります。
 基本教科(国語、社会、数学、理科、外国語など)のほか、工業科、商業科、農業科、水産科、IT科、福祉科、マリンスポーツ科など専攻コースにより教える専門教科は異なります。
 授業のほかにもクラブ活動の指導、学校行事、PTA活動など多忙な業務をこなします。空き時間や勤務時間以外の時間を利用して、家庭訪問(長欠の生徒対象)をしたり、生徒や保護者との面談を行うのも大切な業務の一つです。

なるには?

 教員養成課程(教職)のある大学などで高等学校教諭免許状(教員免許)を取得する必要があります。県立高校教員の場合、教員免許取得後、教育委員会の実施する教員採用試験に合格し、採用されなければなりません。

収入は?

県立高校の場合は、沖縄県公務員給与に基づきます。取材した職歴十年の教員で手取り月収28万~30万円ほどで、年収は400万円位とのことでした。

休みや勤務時間は?

基本的に土・日・祝日は休みですが、クラブ活動が盛んな学校では練習や指導などのため、ほとんど休みがないようです。
 取材した教員の高校では、8時半から職員ミーティングを行い、8時45分からホームルーム、9時10分から1校時が始まります。受け持つ授業は多い日で5時間、少ない日は2時間ほどで、週に16時間。クラス担任だと、総合学習の時間などが2時間入って、週に18時間ほどの授業があるそうです。

ひとこと

生徒一人一人の成長が見られた時や、一緒に喜びを感じられる時に「教員のやりがい」を実感するそうです。ちなみに、全国高等学校PTA連合会の行った意識調査(平成十八年)によると、高校生の就きたい職業の2位が教師でした。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

高等学校教員(男女計)
所定内給与額 (男女計)376,000円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】

教育の職業(その他の専門的職業)
求人平均賃金 190,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。