囲碁棋士

囲碁棋士

スポーツ・レジャー

どんな仕事?

 囲碁は碁盤の上に白と黒の碁石を交互に置いて、戦術を駆使して陣地の広さを競い合う知的ゲームで、日本をはじめ中国、韓国、台湾にプロの組織があります。
 囲碁棋士の仕事は、新聞社主催のタイトルを争う「棋聖戦」や「本因坊戦」、「名人戦」など年間いくつもの公式戦で対局することです。また、囲碁教室の講師、囲碁に関する評論や執筆を行い、囲碁を趣味とする人たちに技術や定石を教えます。

なるには?

日本には「日本棋院」と「関西棋院」の二つのプロ組織があり、どちらかに所属します。プロ棋士になるには「日本棋院」の場合では入段試験に合格することです。日本国籍を持ち、23歳未満なら受験できます。ただし合格者は年間6人程度と少なく、相当な実力とそれを発揮できる強い精神力が必要です。
 幼少時から囲碁に親しみ、プロの門下生として修行し、専門的な稽古を積めば、小・中学生でプロになれる可能性もあります。

収入は?

 プロになると段位により数万円から十数万円の基本給が棋院から支給されます。また、対局料に加えて、勝った場合には賞金もあります。
 実力によっては年収1億円超えも夢ではないですが、一般的には年収2,300万円、若手だと100万円未満ということもあり、囲碁教室や企業の囲碁クラブなどで顧問をし、生活を支えているようです。

休みや勤務時間は?

 基本的には公式戦の対局は8時間ですが、勝負が終わらない限り延々と深夜まで続きます。対局がないときに囲碁教室などでアルバイトをする棋士もいるようです。

ひとこと

 囲碁の競技人口は、アジアのみにとどまらず、ロシアやイギリスなどのヨーロッパ各地や、アメリカ、カナダなど、世界各地に広がっています。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。