歯科医師

歯科医師

医療・保健・福祉・介護

どんな仕事?

 口腔の病気(むし歯や歯周病など)の治療と予防の専門家です。患者が診察に訪れると、まず問診で症状の大まかな確認をします。その後、レントゲンや検査を通して診断し、それに応じた治療を開始。むし歯治療の場合、悪くなった部分を削り、削った部分に詰め物をすることが一般的な修復方法。詰め物の材料は金属のほかに、歯と同じ色で目立たないレジン(合成樹脂)充填(じゅうてん)が現在主流です。むし歯の進行がひどい場合、神経を抜いてクラウン(欠損部分を修復する被せ物)を施したり、抜歯しなければならないケースも少なくありません。むし歯に限らず口腔の疾患は発見が遅れるほど治療は難しくなってきます。患者への定期検診の呼びかけや、予防指導も大切な仕事です。

なるには?

歯科医師国家資格試験に合格しなくてはなりません。歯科大学、もしくは大学の歯学部で6年間学び、学士(歯学)の称号を得ることが受験資格です。試験に合格し歯科医籍に登録すれば、厚生労働大臣より歯科医師免許状が発行され、歯科医業を行うことができます。開業するためには、歯科医師免許取得後1年以上の卒後臨床研修を修了しなければなりません。

収入は?

 勤務歯科医師の初任給で月給20万~30万円位が一般的。開業医は経営状況によって収入は異なります。

休みや勤務時間は?

休診日は日曜・祝日が一般的。休診日が休日になります。現在、日曜や祝日も診療を行う診療所が増えており、その場合の休日は交替制です。

ひとこと

欧米に比べると、日本や沖縄の口腔ケアの意識はまだまだといっていいかもしれません。欧米人にとって、ハグやキスはあいさつに当たる日常的な行為。そのためエチケットにはとても敏感です。それから口腔の健康管理に対する関心は高まっていったと考えられます。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

歯科医師
平均賃金 正契/月給700,000円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

歯科医師(男女計)
所定内給与額 (男女計)391,900円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】

医師、歯科医師、獣医師、薬剤師
求人平均賃金 298,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。