Tシャツ屋

Tシャツ屋

自営

どんな仕事?

お客より依頼されたTシャツをデザインし製作する仕事です。ショップオリジナルを販売していることも少なくありません。作り方は大きく分けて三通り。一般的なものが「シルクスクリーン」。デザインを製版し、版画の要領で一枚一枚手作業で刷ります。製版に時間とコストがかかりますが、その後の作業は手間がかからず、同じデザインのTシャツを大量に作る場合に向いているといえます。色ごとに版を製作するので色数が増えるにつれて手間とコストがかかるのがデメリット。次に「熱転写」。専用のプリンターで出力したデザインをプレスして定着させます。製版がなく一枚ごとの製作なので少ない枚数向きの技法です。色数にも制限はなく、デザインに写真を使用する場合は特に適しています。最後に「カッティング方式」。カットしたシートをTシャツに張り付ける方式。これも少数向きですが、色数が増えるごとに手間とコストがかかります。

なるには?

特に必要な資格や学歴はありません。Tシャツのデザインをする場合は美術系やデザイン系を専攻しておくと有利です。ただ、デザインの判断基準を自分の中に持つことは重要ですが、お客のニーズをくみ取ってそれをデザインに落とし込める技術と柔軟性が最も大切。Tシャツデザインは商品という意識を持たなくてはいけません。

収入は?

製作担当は、正規雇用の場合、初任給で13万~15万円位。デザイン担当はそれより少なくなるのが普通です。

休みや勤務時間は?

受注量が増えると残業も出てくるでしょう。デザイン担当より製作担当の方が残業が多いようです。

ひとこと

土地柄、沖縄ではTシャツが12月まで売れます。他府県ではまず考えられない状況です。一年中暖かな沖縄ならではの職業といえるでしょう。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。