日本料理調理人(板前)

日本料理調理人(板前)

食品・飲食サービス

どんな仕事?

 日本料理(和食)の仕事は、寿司、天ぷら、うなぎ、ふぐなど、専門で幅広く分かれています。仕込みなど地道な作業が多く、立ち仕事で労働時間が長い分、体力・忍耐力も必要です。
 仕入れは専門の業者を利用する店が多いですが、規模によっては、調理人自身が早朝の市場に仕入れに行く場合もあります。
 カウンターや小さな店舗では、調理をしながら接客もするので、細かな気配りが求められます。 職人としての技術以外にも、柔軟な発想と感性(センス)が重要になります。

なるには?

 高校や専門学校の調理科で基礎を学ぶことができますが、料理店で見習いとして働きながら技術を身につけることもできます。下積み時代は食器洗いなどをしながら、先輩の動きや技術を目で盗み、腕を上げていきます。本土にある住み込みで働くといった形式は、沖縄ではあまり見られないようです。
 調理師免許は必須ではありませんが、学校で取得する方法と働きながら取得する方法があります。

収入は?

 勤務時間が長い分、時給に換算される場合が多いので、新人でもそれ相応の給与を得られるでしょう。正社員になれば安定した月給と賞与が期待できます。賞与は店舗の売り上げに応じて変動することもあります。

休みや勤務時間は?

ランチのある店舗では、朝の仕入れ・仕込みから昼夜通しての勤務になります。規模が大きい店舗は主にシフト勤務で、休憩時間はローテーションで取るようです。勤務時間が長い場合、仮眠を取れる店舗もあります。
 休みは週休一日、月5、6回が一般的です。

ひとこと

 持ち場により仕事内容は異なりますが、できるだけ手早く作業して、ほかの持ち場を手伝えば、さらに腕を磨けます。
 日本料理に対する興味をどれだけ行動に移せるかがポイントです。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

調理師・キッチン・厨房スタッフ・板前 ※経験者(ホテル以外の飲食店全般)
平均賃金 正契/月給188,355円 アパ/時給859円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

調理士
所定内給与額 (男女計)197,400円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】

飲食物調理の職業
求人平均賃金 169,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。