電照看板から平看板、建植看板、垂れ幕やカーマーキングなどお客の要望・狙いに合わせてさまざまな看板を製作します。建物に直接社名や店舗名などをペイントするのはどうやら沖縄特有のもの。コスト面が主な理由になっているようです。看板の大きさや形状などは屋外広告物条例や建築基準法なども考慮しなければなりません。特に沖縄は大型の台風も多い地域なので十分な強度で製作する必要があります。お客との打ち合わせと設置現場を見て看板タイプを選定し、デザインを決定。それに合わせて平面図や側面図などの図面を作成します。それをもとに製作に取り掛かり、仕上がった看板を現場に取り付けることで完成。取り付けにはクレーン作業など土木建築の技術も必要です。
デザイン担当の場合は高校・大学や専門学校でデザインや美術系を、製作・施工担当は溶接や電気工学を学んでいると有利でしょう。この仕事で特に重要なのは検証能力。完成した看板をもう一度現場に足を運んで冷静な目で見る。製作時に見えなかった細かい不具合や改善点をいかに拾い上げられるか。この蓄積が技術や次の発想に活かされます。それがその後の仕事に幅を持たせるのです。
正規雇用で月給12万～13万円位。アルバイトは日給の賃金形態が多いでしょう。
休みはシフト制の週1、2日が多い。受注量に合わせて残業は変動します。設置現場の交通状況などによって夜間に施工する場合もあります。
「看板マーケティング」。お客の40％が入口の前で看板を見て「入店を決める」といったデータもあり、集客の面からも注目されています。店舗の場所や名前を伝えるだけのものから、その店舗に入ってみたくなる集客力を意識したものへと看板は変わりつつあります。
上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時（2008年）の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。
鈑金工・看板製作
平均賃金 正契/月給180,161円 アパ/時給870円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】
※『平均賃金（沖縄の平均賃金本 2020）』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌（抜粋）合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。
※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。